2008年3月23日TOEIC講評ーーまずはPart 7から

法政大学多摩キャンパスで受験しました

 第137回TOEICを受験された皆さん、お疲れさまでした。難しかったですね! 僕はPart 2でいきなり苦戦しました。。。僕の感触はこんな感じです。


Part 1:やや易
Part 2:難
Part 3:まあまあ
Part 4:まあまあ
Part 5 :難し〜!
Part 6:難
Part 7:かなり難
(ちなみに僕が受験したテストフォームは4EIC5でした)


 まずPart 7から気に付いたことなどを書いておきますね。

 問題文中の表現と選択肢のパラフレーズ(言い換え)でお馴染みのものと共に難しいものも出てました。冒頭のパーティ(?)の招待状で、本文のfoodが選択肢ではrefreshmentsに置き換えられていました。これ、hotel rooms = accommodationsなどと並んで、TOEIC定番です。refreshmentsというのはいわゆる「軽食」(例:サンドイッチ+コーヒー)のことで、このようなイベントの文脈でよく出てきます。

refreshments = food and drinks


 family = relativesというパラフレーズもありました。relativeは日本語の「親戚」よりも広い概念で、配偶者や兄弟姉妹、親子なども含む「親族」のことです。手元の英英辞典だと、relative = a member of your familyとなってます。
 ついでにis relatedという受動態の表現も押さえておきたいところです。「親族関係がある」という意味になります。以前、神崎正哉さんに同姓の方を紹介していただいたことがあるんですが、そのとき神崎さんは"By the way, we are not related, although we have the same family name"と言ってたような記憶があります。こういう説明をするときに便利な表現です。
 ちなみに、この招待状の下の方にはRSVPという略語が印字されてましたね。これは「折り返しご連絡ください」という意味で、招待状などでよく使われます。今回は設問とからんでませんでしたが、ASAPと並んで覚えておいて損はないと思います。

RSVP = Repondez s'il vous plait = Please respond 「折り返しご連絡ください」
ASAP = as soon as possible 「できるだけ早く」


 パラフレーズですっごく難しかったのが、エンジニアの団体への入会案内。会費の免除を受けることができるのは誰か、という設問に対して、本文には「エンジニアリングのクラスを取っている人々」というようなのが示されてました。それを正解の選択肢ではstudentsで言い換えてました。たしかに、クラスを取っているんだったらstudentsですよね。ちなみに、間違いの選択肢にあったfacultyは「教員(たち)」という意味です。

  • 語彙の問題

 TOEIC Blitz Radioでも話題になりましたが、Part 7に埋め込まれた語彙の問題(closest in meaning to)、結構たいへんでしたね。2つありました。entail = requireはTOEICとしては上級レベルだと思います。あと、I hope all is clearという文のclearに近い意味の単語を選ばせる問題がありました。understandableが正解です。「これまで説明した内容はclearなものだと思いますが」→「おわかりいただけたかと思いますが」ってことですね。これ、僕自身はあまり気を留めずにやっちゃったんですが、ラジオでmasamasaさんから「選択肢にavailableがあって、これはTOEIC定番だから引っかかってしまった」というご指摘を受けました。なるほど! ちなみにclearは、ちょっと口論になったような際に次のように使われることがあります。

I hope I'm making myself clear.


これも、I hope you understand what I'm sayingってことですね。口調によってはキツイ印象を与えることがあるので取り扱い注意ですが。

  • ダブルパッセージ

 両方のパッセージを相互に参照(クロスレファレンス)しないと答えが出ない問題は20問中4〜5問程度だったかと思います。ただ、ちょっと記憶が曖昧なので、詳しくはヒロ前田さんの音声セミナー配信を待ちたいと思います。

ダッシュで奪取】 TOEIC 730点を達成する方法
http://merumaga.yahoo.co.jp/Detail/1744/


 1つイジワルだな、と思ったのが、イベントの開始時間に関する設問で、上のパッセージに示されている時刻が下で訂正されていました。上を見た時点で「答え」を確定してしまうと、間違ってしまったかもしれません。ただしこういうことは まれなので完璧主義になって時間切れになってしまわないようにした方がいいと思います。
 あと難しかったのが、建物のリフォームの話。ground floorはタイル敷き、second floorは別の素材を使うという説明がありました。で、必要なタイルの面積を問う設問がありました。本文には面積の数字が2つ出てましたね。ここでカギになったのがrespectivelyという副詞です。「それぞれに」という意味ですが、直前で列挙された複数の項目について順番通りに説明する際に使われます。

Ms. Ishigawa and Mr. Murakami ranked first and second, respectively.


これだったら、Ishigawaさんが1位でMurakamiさんが2位になったってことですね。この問題では、ground floorはタイル敷き、second floorは別の素材、という説明があった直後に、respectivelyと共に1,500ともう1つ別の数字が列挙されていました。だから必要なタイルの面積は前者ground floorの1,500が正解です。masamasaさんもrespectivelyに注目して正解されたそうです。
 これもダブルパッセージでしたが、上のパッセージでリクエストしているのに下のパッセージに入っていない情報は何か、というような設問もありましたね。上のパッセージでは「工事に何週間かかるか示してくれ」というような指示があったのに、下のパッセージにはそれが出てなかったので、duration「期間」が正解です。これも覚えておきたい語彙ですね。なお、ラジオでJayさんの指摘を聞いて気づいたのですが、これは否定的な内容を問うているのにNOT疑問文ではなかったそうです。What is missing...?みたいになってたかもしれません。missingは「欠けている」という意味です。これも大切。


 昨晩のTOEIC Blitz Radioでは、この他にも色々と話題になりました。さっそく再放送が聞けるようになってます!
http://toeicblog.blog22.fc2.com/blog-entry-329.html


掲示板にコメントをくださった皆さん、ありがとうございました。)


p.s.
エッセンスイングリッシュスクールの同僚である花田徹也さんもブログに感想を書いてます