態に注意すべき動詞表現——Set W10 Part 7(12月15〜20日) フォローアップその2

 こんにちは。
 先日アップした「その1」に引き続き、エッセンス1月対策第3週のフォローアップ・ポイントを紹介させていただきます。
 今回のPart 7の問題のp. 1 (Q167-169)の後半に、locateという動詞が出てきましたね。これについては、態に注意したいところです。たとえば、次のような文は間違いです。

× The new center locates in the Fillmore Building.
× The new center is locating in the Fillmore Building.

日本語ではこのような場合「センターは〜にある・〜に位置している」といった能動の表現が用いられますが、locateは他動詞で、「〜を置く・〜の位置を決める」という意味です。だから、センターがthe Fillmore Buildingにある場合は、センターはそこに「locateされている」と表現します。というわけで、次のように受動態(be + 過去分詞)にするのが正しい形です。

The new center is located in the Fillmore Building.

 英語学習では、日本語と感覚の異なるポイントを重点的に押さえることが大切です。この機会に、次の動詞表現についても、日本語の態の感覚を忘れてしまいましょう。

involve 「〜を巻き込む」 → be involved in A 「(主語が)Aに関与・参加する」
Ms. Kim is involved in international politics.
× Ms. Kim involves in international politics.


injure 「〜を傷つける」 → be injured 「(主語が)負傷する」
Five people were severely injured in the accident.
× Five people severely injured in the accident.


delay 「〜を遅らせる」 → be delayed「(主語が)遅れる」
Due to the heavy snow, our flight was delayed until about ten o’clock last night.
× Due to the heavy snow, our flight delayed until about ten o’clock last night.

 授業でも申し上げましたように、このような表現では受動態を用いるというルールをただルールとして覚えるだけでは不十分です。むしろ、文法的な理屈は納得した上で忘れてしまう必要があります。
 そのために手っ取り早いエクササイズは、声に出してリピート練習することです。授業では数回ずつしか行えませんでしたが、ぜひ今、元気な声で上の例文をリピートしてみましょう。何度も繰り返したら、目をつむってみてください。それでも英文が声に出てきたら、その表現をマスターできた証です。



 そのような表現のストックが増えていけば、この池袋駅東口イルミネーションのピンボケ写真のようにではなく、明晰に英語が聴こえ、読めるようになります。年末年始お忙しいかとは存じますが、ぜひふと一息をつけるときに英語を声にしてみてください。え? 会社の休憩時間にそんなことをしているのを同僚に見られるのは恥ずかしい? 同僚も誘って練習しましょう。なんてわけにはいかないかとは思いますが、でも声に出すのは本当に有効なエクササイズなので、お休みの日にでもぜひ時間をお作りになってください。


今週分のフォローアップ「その1」