接続副詞は文脈整理係——エッセンスSet G11 Part 7(4月12-13日)フォローアップ

 エッセンスイングリッシュスクールの皆さん、今学期もよろしくお願いします。5月TOEIC対策講座では土日のPart 7の授業を担当させていただきます。
 さて、今日のPart 7では、接続副詞がたくさん出てきました。接続副詞とはhoweverやthereforeなどの文脈を整理するマーカーのことです。今回は、この接続副詞の例をいくつか見ておきましょう。

逆接:however「しかし」nevertheless≒nonetheless「それにもかかわらず」


Takashi received a love letter from Nanako;  (プラス志向) 
however, he was not happy at all. (マイナス志向)


(隆史は菜々子からラブレターをもらった。しかし、彼は全く幸せではなかった)

因果:therefore≒thus≒consequently「したがって・それゆえ」


Takuya is very handsome;  (原因)
he is, therefore, very popular among girls. (結果)


(拓哉はとてもハンサムだ。したがって、彼は女の子にとても人気がある)

追加:besides≒in addition≒moreover≒furthermore≒also「さらに・その上」


I will marry Yosuke because he is handsome. (理由1)
Besides, he is rich. (理由2)

 
(私は、洋介がハンサムなので、彼と結婚する。さらに言えば、彼は金持ちでもある)

例示:for example≒for instance「たとえば」


We depend on foreign countries.  (抽象)
Most of our food is imported, for example. (具体例)


(私たちは、外国に依存している。たとえば、私たちの食料の多くは輸入品である)


 これらの「文脈整理係」はPart 7ですばやく必要な情報を見つけるための心強い味方となってくれることがあります。また、Part 6の空欄補充で頻出になっていますので、上の例文の論理関係をしっかり確認しておいてください。そしてできれば、実際に接続副詞を使って文章を書いてみましょう。


 なお、接続副詞には次のような文法上の注意点があります。

<接続副詞のルール>


1. 接続詞ではない → 節と節を結ぶことはできない → ピリオド・セミコロンで一度文を区切る
2. 副詞である → 位置は自由 → 文頭、文中、文末に置くことができる
3. 位置はどこにあっても、前のセンテンスとの論理関係を示す


S V…; nonetheless, S V…
S V…; S, nonetheless, V…
S V…; S V… , nonetheless.